コミュニケーション
サルデーニャ島で100歳以上の人々から、最も健康的な食生活でさえ、それだけでは長生きに十分でないことが分かりました。長寿の秘訣(ひけつ)は食べ物にとどまらず、社会的・文化的な要因の複雑なつながりが関連しているのです。
イカリア島の文化では家族の存在が長寿と健康に大きく関係しているというのです。島には老人ホームがあるものの、そこには何らかの理由で家を失った高齢者しかいないのだそう。「多くの高齢者は、家族と一緒に暮らします。おじいちゃんやおばあちゃんを独りぼっちにすることは、若い世代にとって恥ずかしいことだと考えられています。
家族と一緒に暮らすことは、孤独を感じずに元気でいられる大きな要因なのです。
健康的に長生きするためには、健康的な食事や活発な運動だけでなく、生きようとする気持ちや家族の存在など精神的な面が大きく寄与しているのです。
異常なまでに強い家族の絆が生きており、仕事も趣味も友人もスポーツチームも、配偶者や子供たち以上に関心の中心になることはそれほどないのだそうです。さらに、両親や祖父母は、子供たちが面倒を見てくれると安心して、穏やかに老いを迎えます。ここに老人ホームはありません。
ギリシャの医師によるイカリア島民の約1700人に対する医学的な調査の結果、イカリア島の高齢者の3人に1人が実際の年齢よりも血管年齢が若く、全体的に高血圧や心筋梗塞などの患者も少ないこともわかってきました。
■「ブルーゾーン」のチームがイカリア島で発見した7つの教訓
◎ヤギのミルクを飲む
◎歩く(イカリア島は丘が多く高低差がある)
◎地中海料理を食べる
◎ハーブティーを飲む
◎昼寝する・たまに断食する
◎家族や友人との時間を大切にする
この他、イカリア島の長寿の秘密について、GreeceJapan.comが2012年、アテネのイッポクラティオ病院のアテネ大学・第一心臓臨床医学研究所の主催の医学会議で以下の要因があると発表されたという。
◎食卓:特に魚介類、果物、野菜、豆類、そしてお茶がイカリア人の心臓と血管を増強し、高齢者のうつ病を克服する。
◎昼寝(シエスタ)の習慣
◎歩行から農作業に至る日常的な運動
◎家族の絆
◎少ないストレス
◎良好な交友関係
◎頻繁な近所付き合いと地元の催事への参加
◎高い教育レベル
高齢でも人生が楽しく健康でありたいですよね!
高齢者が活き活きと暮らしているイカリア島には、これから高齢化社会に向かう日本で人々が病気にもならず、楽しく生きるヒントがあるのかもしれません。
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