【アンビリバボー】で、
被害総額6兆円!
有名映画監督やハリウッド俳優までもだまされた、史上最大の詐欺事件!犯人は誰もが知る超大物だった!
およそ25年にわたり世界をだまし続けた男のウソとは一体!?
が、放送されます。
25年も詐欺をしていたという超大物は、バーナード・マドフという有名な人物だったのです。
その史上最大の詐欺事件となった「バーナード・マドフ事件」を調べてみました!
巨額詐欺事件の犯人バーナードマドフ事件はねずみ講!
引用:Wikipedia
バーナード・ローレンス・マドフは、
ニューヨークのクイーンズにユダヤ系アメリカ人の息子として1938年4月29日に誕生。
現在81歳。
人類史上最大の金融詐欺事件、バーナード・マドフ事件とは、
被害総額650億ドル(6兆円)という、信じられない規模の詐欺が25年間も続いていた事件。
マドフの詐欺は「ポンジスキーム(ねずみ講)」と呼ばれる単純な手口でした。
1960年にバーナード・マドフ証券投資会社を設立し、あのNASDAQ市場の創業メンバーで、実際にNASDAQの会長にまで上り詰めた人物です。
しかしマドフの個人的に運用する「マドフ投資の会」を通して、人類史上最大のネズミ講が行われたのです。
その方法は単純で、
「マドフ投資の会」で投資家から資金を集めます。
「10%以上の高配当」を売り文句に元金を取り崩しながら毎年10%ほどを配当として投資家に還元していました。
投資をしなくても、10%の配当なら10年はごまかせます。
10年後は元金が無くなってしまっていますが、ネズミ講なので、新規の投資家が現れ続ける限り破綻しません。
しかし破綻しないために新しい顧客を増やしていくのですが、いずれかの時点で必ず破綻してしまいます。
マドフは社会的地位のある信頼され知的で魅力的な人物でした。
自らが投資を求めることもせず、どうしても投資したいという顧客を断ったりと、選ばれた人間しか投資できないマドフのファンドはますます魅力を増していったのです。
そして、実際に資金が豊富にあったマドフは数千億円規模の投資家の払い戻しにも安々と応じていました。
これがますますマドフの信用を高めていったのです。
25年間も続いたマドフのネズミ講ですが、とうとう運命の時がやってきます。
それは、リーマン・ブラザースの破綻で起きた世界同時金融危機がマドフの詐欺を明るみにしたのです。
リーマン・ブラザースの破綻を引き金に様々な金融機関が資金繰りに困り、一気に資金を引き上げる必要がありました。
マドフのファンドは、大手金融機関と取り引きのある複数の投資会社からも多額の資金を集めていました。
この時、マドフはとうとう投資資金の返還に応じられなくなり、とうとう不正を取り繕い隠しつづけることができなくなったのです。
そして、マドフは2008年12月11日逮捕され、これらの投資会社も一気に破綻しました。
世界的セレブや銀行・生命保険会社までが被害総額6兆円!
マドフによる資金運用の詐欺の被害に遭った人々の数は、数百人から数千人の規模だったのです。
映画監督のスティーブン・スピルバーグやケヴィン・ベーコンといったハリウッド・スター。
ニューヨーク・メッツのオーナーのフレッド・ウィルポン、
ゼネラル・モータースの金融サービス部門の会長であるエズラ・マーキン、
アメリカン・フットボールのフィラデルフィア・イーグルス元オーナーのノルマン・ブラマンなど。
マドフは一般の投資家のみならず、金融のプロフェッショナルたちや金融機関までを騙していたのです。
ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、BNPパリバ(フランス)、HSBC、
日本では、野村證券、あおぞら銀行、住友生命保険、三井住友生命、三井安田生命、あいおい生命保険、太陽生命保険、日本興亜損保、富国生命保険などが450億円ほどの被害にあいました。
ありとあらゆる世界の富豪が巨額の被害にあったのです。
家族や巨額の資産は?
マドフ夫妻は810億円(事件当時)ほどの資産を保有していたようです。
総額約20億円とも見られる住宅をニューヨーク州マンハッタンやロングアイランド、フロリダ州パームビーチ、フランスのカプダンティープなどに所有していました。
ニューヨークのマンションだけで、
260万ドル(約2億6000万円)相当の宝石や、数百万円もする銀器などを所有していたとのこと。
7億円の「ヨット」を個人で所有していたり、10億円相当の家具や美術品も保有していたそうです。
その他にも、銀行口座に1700万ドル、さらに証券会社にも少なくとも4500万ドル持っていました。
事件発覚後の裁判では、それら100億円以上に相当する資産は全て没収されました。
マドフ ファミリー
マーク・マドフさん
息子のマーク・マドフさんは弟と共に父親の証券会社に勤務していましたが、父親が詐欺行為を告白したことで事件が明るみに出ました。
息子たちは詐欺行為への関与が認められなかったため、逮捕は免れています。
2010年12月11日早朝、息子マークさんはニューヨーク市マンハッタンの自宅内で遺体で発見されました。
この日は父親のマドフ受刑者が逮捕されてからちょうど2年目に当たる日でした。
優しい性格だったマークさんは世間の風当たりなどを苦に自殺を図ったとみられています。
マークさんは2度の結婚で、2人の妻との間には4人の子供が生まれています。
アンドリュー・マドフさん 引用:ブルームバーグ
次男のアンドリュー・マドフさんも兄と共に父親の証券会社に勤務していましたが、詐欺行為への関与は認められず逮捕は免れました。
ですが、2014年アンドリューさんは悪性リンパ腫を発症し、48歳という若さで死去されました。
アンドリューさんも結婚し2人の子供に恵まれましたが、妻とは離婚されています。
実はマドフ夫妻も、犯罪発覚後の2008年クリスマス・イブにふたりでピル自殺を図ったと米CBS局取材で伝えられました。
バーナード・マドフの犯した犯罪で家族が悲しい結末になってしまったのです。
巨額詐欺事件の犯人バーナードマドフ事件はねずみ講!世界的セレブや銀行・生命保険会社までが被害総額6兆円!家族や巨額の資産は? まとめ
バーナード・マドフは、投資会社を始め、犯罪に手を染める必要もないくらい裕福な生活をしていたのにも関わず、なぜ自転車操業のようなねずみ講を始めてしまったのでしょうか…?
それには、
ウォール街はすべてが金。
利益をもっと得ようとする顧客に応えようとした結果がこのようになってしまった。
では、なぜ家族を崩壊してまで、やり続けたのか…
それは、マドフ自身もよくわからない。
ただ、もっと早くに捕まっていたほうが良かった…
と言っています。
2008年、詐欺で逮捕・起訴されたマドフには、150年の禁固刑が言い渡され、実刑が確定し、現在も服役中です。
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