レオナ・ヘルムズリ― 最も意地悪な女王 最期まで怪女を貫く




最も意地悪な女王

貧しい生活をしていた子供時代、

レオナの母は「おとぎ話の主人公になりなさい。プリンセスになるの。

そうしたら絶対に幸せになれるから。」と、いつも語りかけていた。

レオナは、おとぎ話のプリンセスに憧れ、その理想を追い求め続ける人生を歩むことを選び、

プリンセスになって夢のような生活を実現させます。

レオナはハリーとの結婚後 すぐにセントラルパークを見下ろす一等地にあるハリー所有の

高級ペントハウスを室内プールと温室付きの超豪華なペントハウスに大改造し、

更にはフロリダ州パームビーチの別宅から自家用ジェットでマンハッタンに通勤する

生活を始めます。

1973年 レオナはフロリダの別宅で賊に襲われて刺され入院する。

それがきっかけで、疎遠になっていた息子ジェイと再会し、

その息子をハリーの子会社の重役にしました。

1980年 レオナは全米に30のホテルを有すヘルムズリー・ホテル・チェーンの社長に

就任する。

徹底したサービス向上と、自ら「ホテルの女王」と称して出演した派手な広告戦略が

功を奏してホテル稼働率を25%から75%に引き上げに成功し、超一流ホテルとなる。

しかし その短気でヒステリックな暴君ぶりから従業員からは「ホテルの女王」ならぬ

「性悪女王」などと呼ばれていました。

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1986年 従業員から起こされた訴訟をきっかけに 次々と経費の私的利用や脱税が発覚。

彼女の意地悪さを表すエピソードで、脱税容疑の裁判中、ヘルムズリー家の家政婦が

証言した発言「税金を払うのは庶民だけ」と言って世間を騒がせた。

罰金と4年の服役が課せられたが、最終的に18か月の収監と社会奉仕に軽減。

1993年 服役を終え、慈善活動家として病院建設などに寄付を始めたが、

その後も不当解雇などで元従業員から訴訟を起こされ続け、莫大な賠償金を支払う

羽目に。夫ハリーが病床につくと、長年のビジネスパートナーたちからも放漫経営を理由に

訴訟をおこされた。

1997年 ハリーの死去

それに伴い不動産仲介会社の大手として君臨していたヘルムズリー・スプリー社を含む

全財産を相続すると、訴訟をおこしていたビジネスパートナーたちに同社を売却し、

慈善活動家として寄付を続けた。

2007年 レオナの豪邸で「わたしのおとぎ話は終わった」と言い残し病死。87歳だった。

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レオナの死後、莫大な遺産はどうなったのか?

レオナの遺族には弟のほか、孫4人、ひ孫12人がおり、

弟には1000万ドル(約11億5000万円)の遺産とともにレオナの愛犬「トラブル」の

世話が託された。

孫2人には少なくとも年1回は父親の墓参りをすることを条件に、それぞれ500万ドル

(約5億8000万円)が残されたが残りの孫2人は「彼らも知っている理由により」、

相続から除外された。

しかし裁判所は「遺書を作成した際ヘルムズリーさんは心神喪失状態にあった」として、

2人の孫に400万ドルと200万ドルの取り分が与えられた。

愛犬のマルチーズが亡くなった場合は自分の隣に埋葬するように。

という願いがあったそうです。

しかし レオナの願いだった「自分の隣に愛犬トラブルを埋葬」は

ニューヨーク郊外の墓地が動物の埋葬を禁止しているため 未だに叶っていないそうです。

そして、残りのお金は、誰にも相続させず、犬の慈善事業などに、寄付してしまった。

自分のお金は、自分だけのもの。

レオナは、その生き方を最期まで貫いた女性でした。