2002年6月、アメリカ・サウスカロライナ州で起きた15歳少女誘拐事件。
実は、この前にも同一犯による10代少女3人を誘拐、強姦、殺人事件があったのです。
犯人の名は、リチャード・マーク・エボニッツ(Richard Marc Evonitz)
元軍人のシリアルキラー(連続殺人鬼)と呼ばれた事件を追ってみたいと思います!
目次
リチャード・マーク・エボニッツとは?
引用:https://en.wikipedia.org/
リチャード・マーク・エボニッツは、1963年7月29日、アメリカ・サウスカロライナ州コロンビアで生まれました。
エボニッツは3人兄妹の長男で、2人の妹クリスティン (1968年生まれ) とジェニファー (1971年生まれ) がいます。
高校卒業後、ジフィールーブ(自動車用オイル会社)のマネージャーとして働き、その後、エボニッツはアメリカ海軍に入隊します。
海軍ではソナー技術者として8年間務め、その働きが認められ善行章を授与されています。
1987年1月、エボニッツはフロリダ州オレンジパークで、15歳の少女の前で自慰行為を行い、その後、エボニッツは軍の船が港に戻った際に、逮捕されました。
ですが、エボニッツは軍人という事もあり3年の保護観察で済んだのでした。
1988年、エボニッツはボニー・ルー・ガウアーという女性と結婚します。
海軍を除隊後、圧縮器を販売する会社を立ち上げ経営者となります。
そしてまた、
1994年に誘拐と強姦、
1995年にも強姦の容疑で逮捕されます。
ですが、証拠不十分でどちらも不起訴となったのです。
1996年、エボニッツはガウアーと離婚します。
※1996年 ソフィア・シルバ(16歳)誘拐
※1997年 クリスティン(15歳) とキャサリン (12歳) のリスク姉妹誘拐
1999年、エボニッツはホープ・マリー・クローリーと再婚します。
同年、立ち上げた事業が失敗したため、家を差し押さえされ、エボニッツはクローリーと共に故郷であるサウスカロライナ州コロンビアに移住しました。
10代少女3人誘拐した犯人は元軍人のシリアルキラー(連続殺人鬼)!
エボニッツは海軍を除隊後、最初に結婚したガウアーと離婚後に殺人を犯します。
ソフィア・シルバさん
1996年9月9日月曜日の午後、16歳のソフィア・シルバ(Sofia Silva)さんは外に出て、バージニア州にある家の正面の階段で宿題をしていました。
そこからソフィア・シルバはこつ然と消えてしまったのです。
ソフィアの姉のパム(21歳)は当時家の中にたのですが、叫び声も何も聞こえなかったそうです。
パムさんがソフィアを探すために外に出たとき、見つけたのはソフィアが飲んでいたグレープソーダの缶と彼女のノートだけでした。
その後、ソフィアの死体は誘拐されてから約1ヶ月後、近くの小川で青い毛布に包まれて見つかりました。
ソフィアは強姦され絞殺されていたのです。
1997年5月1日、クリスティン (15歳) とキャサリン (12歳) のリスク姉妹が、家の近くで誘拐されます。
クリスティンさんとキャサリンさん
誘拐されてから5日後の5月6日、ハノーバー郡の南アンナ川で2人の死体が見つかったのです。
リスク姉妹は二人とも強姦されており、死因は絞殺でした。
これらの事件はソフィアを殺害した同じ人物であることを示唆しました。
なぜなら、誘拐されたソフィアもリスク姉妹も家の前で誘拐され、強姦し殺され、川に投げ捨てられています。
そして3人とも陰部は剃毛されていたのです。
プロファイラー(犯罪心理分析官)は、この3人の事件が関連していることを確信していました。
ですが、この事件の最重要指名手配の放送や15万ドルの報奨金にもかかわらず、何年もの間、まったく手がかりはありませんでした。
15歳少女が脱出した誘拐監禁事件とは?
それから5年後…
カラ・ロビンソンさん
2002年6月22日、カラ・ロビンソン(15歳)さんが友人の家の前で花に水まきをしていました。
そこに、銃を持ったエボニッツが近寄り、カラさんの背中に銃を突き立てエボニッツの車の後ろにある大きなプラスチック容器にカラさんに入るように脅し蓋をしたのです。
エボニッツは自分の家に連れていき、カラさんに手錠をかけ、足を縛り、そして繰り返し強姦したのです。
それから、バリウムを飲むように強要します。
誘拐されてから18時間後の早朝に、カラさんは睡眠から目を覚まします。
横で寝ているエボニッツはま熟睡しており、カラさんは逃げるには今しかないと考え、カラさんは歯でC-クランプのねじを必死に開け、ばれないよう外し手錠をしたままそっとベットから逃げることができたのです。
6月23日の早朝、無我夢中で逃げたパニック状態のカラさんは、目の前を通った車に警察へ行くように助けを求めました。
そして、カラさんは病院に行く前に、再度恐ろしい怪物のいるアパートへ警察と一緒に向かったのです。
ですが、そこにはもう凶悪犯エボニッツの姿はありませんでした。
エボニッツは逃げている間、エボニッツの妹に電話をし全ての犯罪を告白したといいます。
そして警察は逃走から3日後の6月27日、フロリダでエボニッツを追跡し、ついに追い詰めました。
警官はエボニッツに降伏するよう説得を試みたのですが、エボニッツは投降しなかった為、警官は警察犬を投入します。
警察犬がエボニッツに噛みつき、身動きがとれなくなったエボニッツは、銃を取り出し自ら銃を口に入れて引き金を引いたのです。
カラさんが誘拐された時、妻はディズニーワールドで休暇中だったので、家を空けており夫の異常な連続殺人鬼の素行を知らなかったのです。
エボニッツは当時38歳、死体は妻のクローリーがエボニッツ本人と確認したのでした。
15歳少女脱出した誘拐監禁事件!10代少女3人誘拐した殺人犯は元軍人のシリアルキラー(連続殺人鬼)! まとめ
奇跡的に連続殺人鬼のエボニッツから脱出できたカラ・ロビンソンさんは、8年後、サウスカロライナ刑事司法アカデミーを卒業し、保安官としてのキャリアを始めました。
今では、カラさんは結婚され、2人の息子を育てているそうです。
3人の少女を誘拐し、強姦して殺害したエボニッツ。
カラさんの勇敢な脱出のおかげで犯人の居所が判明しました。
もし脱出がなければ、今でも何人かの女の子を殺すために犯罪を犯していたと思うと本当に恐ろしい事件でした。
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