【日曜Theリアル!・Dr.ミステリーの事件簿 ~人体のナゾを解け!~】で朝起きたら顔がダイヤの形に腫れていた!という女性が放送されます。
元がきれいなのに、なぜ顔がダイヤ型に腫れあがってしまったのでしょうか?
実は、私たちの身近にもその危険が潜んでいるかもしれません。早速、その原因を調べてみました!
ダイヤ形に腫れた顔
フランス パリに在住のエステルさん(当時19歳)が、自身のフェイスブックに投稿されたされた写真が話題になりました。
それがこちら↓
これを見ただけで、何が起きたのか想像を絶しますが、エステルさんがこのように顔が腫れてしまった原因は何だったのでしょうか?
原因はヘアカラー?!
エステルさんはパリ郊外のヴァル・ド・マルヌのスーパーマーケットでヘアカラー製品を買いました。
エステルさんは以前、染毛剤に軽度のアレルギー反応を経験したことがあったため、付属のアレルギーテストを使ったのですが、製品が推奨している48時間を待たずに、30分だけ待ってからヘアカラーを使い始めました。
すると、最初にエステルさんの頭皮に刺激を感じかゆみが出てきて、その後、頭頂部に腫れを感じました。
エステルさんは薬局に行き、抗ヒスタミン剤とクリームを買い服用してその日は就寝しました。
しかし翌朝起きたとき、エステルさんはバスルームの鏡で自分の顔を見て驚きます。
「私の額は2倍になりました。」
とエステルさんは話しています。
その時のエステルさんの頭囲は平均56㎝くらいなのですが、63 cmもあったのです。
エステルさんの母親は、救急病院に連れて行ったのですが、このアレルギー反応は一般的であると告げられ、かなりひどい状態と言われつつも帰宅していいと言われたそうです。
それでも、かなりひどく腫れ上がってしまっているので、翌日も違う病院へ行きます。
ですが、その途中エステルさんの舌が腫れ上がり、心臓がドキドキし息が苦しくなりました。
病院に到着後、すぐにアドレナリン注射を行い、命の危険があったのでそのまま入院しました。
今では回復したものの、命に係わるほど危険だった要因はヘアカラーの何だったのでしょうか?
エステルさんアレルギー反応で恐怖体験
エステルさんは、もともとアレルギー反応があることは以前から知っていて、そのためパッチテストもしたのにも関わらず、注意書きにあった48時間を守らなかったために危険な状態になってしまったのが要因です。
ですが、ほとんどのヘアカラーや白髪染に含まれているPPD(パラフェニレンジアミン (p-phenylenediamine)は、危険物質と言われています。
「パラフェニレンジアミン」は最近の研究で、アレルギー反応である「アナフィキラシーショック」を引き起こす原因になると判明したそうです。
カラーリングでアレルギー反応が出ていた方、長期間繰り返し染めている方、肌が敏感で弱い方は症状を引き起こす可能性が大きいそうなので気を付けてくださいということです。
Journal of Research in Medical Sciencesの2012年の症例報告によると、重度のPPDアレルギーは腎不全や呼吸不全などの他の深刻な合併症を引き起こす可能性があります。
重症度の低い反応には、Journal of Asthma and Allergyの2017年のレビューによると、患部の発赤、かゆみ、さらには水ぶくれなども含まれます。
アレルギー反応が出ない人でも、長く使えば使うほど、身体に深刻な影響を与える化学物質なのだそうです。
とは言っても、おしゃれはしたいし、白髪が目立つのもイヤだし・・・
本当だったら染毛しないほうが一番のよい方法なのですが、せめて含有量の少ないヘアカラーなどを使用したほうがいいですね!
とは言っても白髪などをほっとけないので、そんな時はヘアカラーを使わずに飲んで艶のある黒髪にする方法もあります。
ダイヤ形に腫れた顔の原因はヘアカラー?!フランス人女性エステルさんアレルギー反応で恐怖体験 まとめ
PPDはメイクアップなどの他の化粧品では禁止されていますが、EU規制機関は染毛製品の場合、PPDの量を減らすことを決めたそうです。
そして、エステルさんは自分の恐怖体験を踏まえ今後同じような経験をしないよう警告しているとのことです。
日本でも、製品にPPDに代わる染毛剤があればいいのですが、それでもPPDが含まれている製品を扱うのであれば、含有量の表示、パッチテストの重要性をもっと明確に表示するなり、何か改善があるといいと思います。
あまり知られていない危険物質のPPD。
現在、コロナ禍で自粛生活の中、美容院も行けずセルフカットしたり、セルフヘアカラーをしている方が多いのではないでしょうか。
今後、PPDが含まれていない染毛剤の開発をお願いしたいです。
コメント