2017年11月に死刑判決を受けた筧千佐子(かけひ ちさこ)被告の事件。
何人もの男性高齢者と交際や結婚後、殺害し資産をすべて根こそぎ奪うという「毒婦」とよばれている後妻業をしていた死刑囚の筧千佐子。
目を付けた男性に筧千佐子流のテクニックで近寄っては殺害するということを、まるで仕事のように淡々と犯罪を繰り返していました。
画像などを見ると、どこにでもいそうなおばちゃん…どころか、おばあちゃんにしか見えない筧千佐子ですが男を虜にする魅力やテクニックとはどんなものなのでしょうか?
捕まった時点では67歳という年齢でしたが、若い頃はきれいだったのでしょうか?
そして、死刑囚となった筧千佐子の現在はどうなのでしょうか?
筧千佐子を調べてみました!
目次
筧千佐子のWiki
名前 :筧千佐子(かけひ ちさこ)
生年月日:1946年11月28月
出身地 :佐賀県
身長 :154cm
筧千佐子被告は佐賀県で生まれ、福岡県北九州市で育ち県内の進学校「福岡県立東筑高等学校」に進み卒業しました。
校内でも美人と有名で、勉強もできたそうです。
そして、大学進学を望んでいましたが、親の反対で、地元の銀行に就職。
1969年に最初の結婚をし、2人の子供を授かりました。
1994年大阪府で印刷工場を営んでいた夫を病気で亡くして以降、その印刷工場を引き継ぎますが経営が悪化し、ついに2001年廃業してしまいます。
そして多額の借金約3000万円を背負う事となりました。
この時期、筧千佐子は亡き夫の親類と良好な関係ではなかったそうです。どうやら差別的な扱いを受けていたようで、そのことに腹を立てていたとのこと。
プライドの高い筧千佐子が受けた“屈辱”を晴らすためには、まずは早急に借金返済することが見返すための方策だったのです。
廃業する少し前からですが、この頃から複数の結婚相談所に登録し、交際相手を探すようになりました。
筧千佐子の男を虜にする魅力やテクニックとは?
『男が結婚後、あたしに求めるのは料理と洗濯と夫婦生活』
と自ら言っていた筧千佐子。
特にベッドテクニックは非常に優れていたという…
かつて関係を持った男性の証言によると
【ホテルで床を共にすると、離れられない】
というほど、男性を喜ばせるテクニックをしりつくしていたそうです…
交際が始まる前は、相手の家に押しかけて自慢の手料理を振る舞うということもしていたそう。
さらに常に自分のことを気にさせるテクニックの一つが旦那へのメール。
亡くなった筧勇夫さんの携帯電話には昨年12月末に死亡するまで、「愛する勇夫さん」「あなたに会えて幸せ」などと、絵文字付きのラブメールを送っていたそうです。
絵文字をふんだんに使い、とにかく旦那を褒めちぎり、愛情豊かに表現することで信頼を持たせ魅力的な後妻を演じていました。
寂しさを抱えながら生きている高齢者にとっては、「愛のささやき」と判断をまちがえて舞い上がってしまうのかもしれません。
高齢者にとって「愛のささやき」は夢中になってしまうのでしょうね。
死刑囚筧千佐子の事件とは?
2013年12月に死亡した京都の筧勇夫さん(75歳)から、青酸化合物が検出されたことから全てが始まります。
警察が筧さんが死亡する前月に結婚したばかりの妻の筧千佐子の周辺を探ると、1994年に結婚相手や交際した高齢男性が次々と死亡していたことがわかり、その数は11人。
最終的に4件の殺人などの容疑で捕まり、極刑となります。
結婚相手の遺産はもちろん、内縁関係でも、ご丁寧に遺言公正証書まで作成させて資産を相続していました。
そして亡くなった夫たちの遺産などで8億円以上手にしたようです。
筧千佐子の仕事は後妻業
後妻業とは…
「“財産目当て”で高齢男性を狙い、入籍あるいは内縁関係になったあと、遺産を根こそぎ狙うやり方を俗に「後妻業」と呼ぶ」
筧千佐子は後妻業を始めるにあたり、婚活を行い10数個所の結婚相談所に登録していました。
相手に求めていたのは、
『高齢者』
『資産家』
『病気可』
『一人暮らし』
という条件を出し、次々と結婚離婚を繰り返しました。
その後、筧千佐子が相手をした人数は10人以上にもなるんだとか。
夫の死後も、筧千佐子は結婚相談所を通じて知り合った新恋人との交際を続けていたそうです。
交際相手は複数で、その男性たちから相続できる可能性があった額は1億円以上になっていたとみられています。
筧千佐子の犯罪心理
見るからに悪人だとか美人というわけではなく、ごく普通に見える女性が、なぜ平然と人を殺し続けたのか…?
精神科医、犯罪心理学者は、
ただただ、お金が欲しいという欲望だけで人を殺す。決して粗暴であったり、日常生活を営むのが困難だったりするわけではないだけに、理解に苦しむ。著者の言葉を借りると千佐子の「底はない」。本能のみで動いており、悪意もなければ自覚もない。犯罪に走った背景をたぐり寄せようとした著者の取材が緻密であるからこそ、彼女の底の見えなさ、常人には理解できない行動の不可解さが炙り出されている。
筧千佐子の場合、子供のころから特に問題があったわけでもなくそんな生い立ちの中、60代のおばあさんが殺人を起こす心の影が見えないため、結果的に常人には理解できない不可解な行動をしているということなんです。
筧千佐子の若い頃
筧千佐子の若い頃は、女優の野際陽子さん似の美人だったといいます。
高校生の時も美人だと有名で、勉強もできたという話もありますからね。
昔から品位のある女性だったのかもしれません。
歳をとっても品格がある人は容姿はそれほど美人でなくとも、美しく見えたりもしますよね。
そういう部分も次から次へと男性が筧千佐子を良く見えてしまったのかもしれません。
筧千佐子死刑囚の現在
今回3人の殺害と1人の強盗殺人未遂の罪に問われた筧千佐子の周りでは、8人の方が死亡。
筧千佐子は4つの事件の内1件については罪を認めたようですが他の人は病死だったと言っていたようです。
しかし裁判では4件の事件全ての犯行が認められ、「死刑判決」となりました。
「被告人を死刑に処す」という裁判官の言葉にも、筧千佐子は淡々としていて、審理中も「死刑にしてください」と話したが本意かどうか認知症でわからない。
「毒を飲ませた証拠はない」「認知症で犯行時の責任能力も訴訟能力もない」と主張した弁護側は控訴しました。
『筧千佐子60回の告白 ルポ・連続青酸不審死事件』の著者 阿部龍太郎氏が面会に裁判中から京都拘置所に足しげく通い続け、筧千佐子の残酷な殺人犯とは違い『普通の明るいおばちゃん』のようにしか見えなかったそうです。
阿部氏と筧千佐子との手紙のやり取りでも、「ホッコリするハガキが届きまして、嬉しかったですヨ」「短い時間でOKですので、お会いしたいでーす。元気をもらえるかな」と書き、さらには「いくつになっても女です」という一筆まで書き添えていたそう…
死刑判決が出た今でも、筧千佐子は何歳になろうと「女」を前面に出して自分の存在価値や魅力を出してくるなんて、やはりサイコパス的な人格なんでしょうね…
2019年の裁判時の容姿は髪が伸び、白髪になっていました。
現在の年齢は76歳(2023年時点)
刑務所では化粧も髪を染めることもできないので、見た目にもすっかりおばあちゃんになってしまっていることでしょう。
筧千佐子の男を虜にする魅力やテクニックとは?若い頃や死刑判決後の現在 まとめ
逮捕された時(67歳)の写真は、本当におばあさんのようで、どこに魅力があるのかとおもっていましたが、とりわけ美人でもないのに「女」という意識を強く持って、自分の売りにしているところがある意味スゴイ…
饒舌で老人の寂しい思いを逆手に利用した…筧千佐子は抜群の人心掌握のテクニックやそれらを含めた魅力があったのでしょう。
とはいえ、刑務所に入ってからの現在は認知症を患っているとも言われており、化粧もできず老婆のような容姿になってしまったようです。
コメント
結婚相談所は条件との組み合わせなので若い女性がお年寄り男性を選ばれてもOKだと思います。「資産が有る事を売り」に若い女性を希望されるお年寄り男性もOKな価値観のところなのでコロすとなりますと別の御話です。後妻業って云うのも一般の女性には無縁で失礼な言葉だと個人的には感じられます)選ばれたのは男性であって彼女には関係無いと思いますが「汝殺すなかれ」
コメントありがとうございました。
殺されても幸せだったらそれでいいじゃないですか。それが人生と割り切って亡くなった方もいるのかも。毒殺されていって気がつかないということは天寿をまっとうしたのとかわらないかも。死刑にしないでください。亡くなった方たちの思い出の中で認知症となってもテクニックを公開されながら生きていくことの方が世の中のためになると...。
コメントありがとうございました。