外国人助っ人として剛腕ピッチャーだったバルビーノ・ガルベスを覚えていますか?
そう、知る人ぞ知る約20年前に、今ではあの巨人終身名誉監督の長嶋茂雄氏を丸坊主にさせた張本人です。
今でこそ珍プレーとして登場しますが、有名となったそのガルベス大乱闘事件や、現在59歳となったガルベスは祖国ドミニカ共和国に帰国していったい何をしているのかを調べてみました!
目次
ガルベス Wikiプロフィール
名前 バルビーノ・ガルベス・ヘレス(Balvino Galvez Jerez)
生年月日 1964年3月31日(2023年4月現在 59歳)
出身地 ドミニカ共和国・サン・ペドロ・デ・マコリス州
1981年にロサンゼルスのドジャースと契約。
1986年に彼のメジャーリーグデビューしますが、それ以降はマイナーに降格します。
その後は、デトロイトタイガース、ミネソタツインズ、ニューヨークヤンキース、モントリオールエクスポ、シカゴカブスのマイナーリーグに属していました。
1994年に、ガルベスは中国のプロ野球リーグで兄弟エレファンツと契約。
1年目から16勝を挙げます。
1996年巨人の春季キャンプへ参加、テスト生として入団テストを受験し合格。
150キロ近い速球に、長嶋茂雄氏の一目惚れだったそうです。
ガルベス元巨人の現在は?
ガルベスが巨人退団後に、2001年にメジャーのパイレーツとマイナー契約を果たします。
ですが、メジャーで登板することもなく開幕前に退団。
関係者の話では仲間とのトラブルによる音信不通と言われているようです。
その後はメキシカンリーグに1ヶ月ほど所属し、韓国の三星ライオンズと契約。
2012年まで韓国で頑張っていて、最後の年も10勝4敗・防御率2.47の好成績を収めるものの、現役を引退しました。
これ以降は消息不明となっていました。
2019 年に放送された番組でガルベスの現在が放送されました。
ガルベスは、ドミニカ共和国に戻り10年ほど前から3億円をかけて『ベースボール・アカデミー』を作り、子供たちに野球を教えているそうです。
ガルベスが大リーガーだったように、未来の大リーガーの育成に力を入れているそうですよ。
ガルベス 審判ボール投げ乱闘事件!
1998年夏に起こったガルベス大乱闘事件とは、7月31日阪神戦(甲子園)で6失点KOを食らい、球審の際どい判定にブチギレしたガルベスは、投手交代を命じられた直後に自軍のベンチ前から審判に向かって怒りのビーンボールを投げつけました。
当然そんなことをすれば反則行為なので、即刻退場は当たり前ですが直撃こそしませんでしたが、報復を受けた橘高球審は即刻侮辱行為で退場を命じます。
怒りは抑えきれず、体重100キロ越えのガルベスは暴れ大乱闘となります。
止めに入ったチームメイトの吉原孝介氏はガルベスのエルボーを食らい流血してしまいます。
球審目がけてビーンボールを投げつけるという行為で、セ・リーグからは98年残り全試合の出場停止処分と巨人からは無期限出場停止と罰金4000万円が課せられました。
この行為の代償はかなり大きなものになってしまいました。
長嶋茂雄監督を丸坊主にさせた外国人助っ人ガルベス!
前代未聞のガルベス事件に最もショックを受けたのは当時の巨人軍、長嶋監督。
98年のガルベスは春先からトラブルメーカーでした。
4月16日対中日戦で李鍾範のヘルメットに直撃するデッドボールを与え、両軍総出の騒動!
4月21日の対広島戦で野村謙二郎の左足へ当て、乱闘騒ぎ。
5月12日の対横浜戦では完投勝利にも関わらず、審判の判定に腹を立て勝利の握手やお立ち台を拒否。
などなど、当時のセ・リーグ各球団や審判団の間では「ガルベスは危ない奴」というレッテルを貼られ危険視されていた状態でした。
そんな状況の中、またこの大乱闘…
そして、その2日後にも乱闘騒ぎがあり、巨人と阪神の両球団から異例中の異例、ファンに向けて謝罪文が出されて、あの長嶋監督は反省のけじめとして丸刈りにしたのです。
その後、ガルベスは、2000年巨人軍を退団してひっそりと帰国しました。
時には活躍し、時にはトラブルの繰り返しをしていたガルベス。
ガルベスは、NPB通算成績106試合登板、46勝43敗、防御率3.31。
好成績を残した投手だったわけです。
ですが、素行が才能を摘んでしまったようですね。
ガルベスの牛乳CM
すぐにイライラするガルベスを皮肉りながらも宣伝に利用したのが日本酪農乳業協会。
グラウンドでは感情のコントロールが効かなかったガルベスをCM起用して、
「カルシウムフソク シテマセンカ」
と、ちゃっかり牛乳宣伝に利用しています。
今となってはおもしろいオチとしてファンの間では語り継がられ笑い話となっています。
ガルベス元巨人の現在は?長嶋茂雄監督を丸坊主にさせた審判ボール投げ乱闘事件 まとめ
日本プロ野球界に「お騒がせ男」として名を残したガルベス。
今となっても語り継がれる”ガルベス事件”は、当時大いに野球界を賑わせた一人でしたね。
現在は、祖国ドミニカ共和国で未来の大スターを育てるべくベースボールアカデミーを作り野球を教えています。
ガルベスは当時の乱闘事件のことを、とても反省しているとのことです。
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