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オーストラリア 18歳女子高校生が首爆弾つけられた事件、ヒーロー女性警官と元エリート犯人とは?

エンターテイメント

2011年オーストラリア・シドニー郊外にある家にいた女子高生に、いきなり見知らぬ男が侵入し、首に爆弾を巻き付けていった事件が発生しました。

この爆弾を外すのに、約10時間も要したのです。

女子高生の精神的不安は計り知れないものだったでしょう。

 

その事件とはいったい何だったのでしょうか?

そして爆弾をつけられた女子高生と一緒に寄り添った勇気ある女性警官、どんな犯人だったのかを調べてみました!

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オーストラリア 18歳女子高校生が首に爆弾をつけられた事件

引用:https://www.cbc.ca

2011年8月3日、オーストラリア、シドニー郊外の高級住宅地が立ち並ぶモスマン地区で家にいた女子高生の首に箱型の爆弾を取り付けられるという恐怖の事件がありました。

被害に遭った女子高生は、マデレーン・パルバー(Madeleine Pulver)さん(当時18歳)。

女子高生マデレーンさんは家でHSC(Higher School Certificate)試験の勉強中でした。

そこに、突然レインボー柄の目出し帽をかぶってバットを持った男が侵入してきたのです。

男はマデレーンさんに「座れ」と命じ、いきなり首に黒い箱をつないだ自転車用ロックを巻き付け、立ち去っていったのです。

箱から出たひもの先にはUSBドライブと書類袋があり、書類袋の中には

 

「箱には最新鋭の協力なプラスチック爆弾が仕掛けてある。」

 

と書いてあり、ほかには連絡用のEメールアドレスも書かれていました。

引用:https://www.illawarramercury.com.au

いきなり見知らぬ男が家に入ってこられ、いつ爆発するかもしれない爆弾を仕掛けられ生きた心地のない状態に陥ったマデレーンさん

当然、パニックになったのでした。

その後すぐに、事件発生直後に知らせを聞いた警察、爆弾処理班や救急隊が駆け付けたのですが、爆弾の専門家でも首輪爆弾の解除は困難を極めたのです。

その間に、女性警察官のカレン・ローデン巡査が、ずっとマデレーンさんと一緒に寄り添ってくれていたのでした。

10時間後、やっと首輪爆弾を解体でき調べた結果、なんとその首爆弾は爆発物が一切なく、偽物の爆弾だったのです!

マデレーンさんは無事、病院に搬送され翌日の朝退院されました。

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元エリート犯人とは?

引用:http://www.stuff.co.nz

事件発生から数日後、マデレーンさんの首に偽爆弾を巻き付け脅した男が、元妻の自宅アメリカのケンタッキー州ルイビルで米連邦捜査局(FBI)により逮捕されオーストラリアへ強制送還されました。

犯人はポール・ピーターズ(Paul Peters)、当時52歳。

逮捕のきっかけは、男が偽爆弾とともに残していたEメールアドレスでした。

 

犯人のポール・ピーターズは香港出身。

優秀な成績で大学を卒業、仕事でも成功し妻と3人の子とともに渡米し、米企業で幹部にまで昇進したのですが、妻との離婚で子供の親権を失い、精神的に問題を抱えオーストラリアに移り小説を書いていたとのことでした。

ピーターズ被告は双極性障害(躁うつ病)を患っていたといいます。

ピーターズ被告の弁護人は、双極性障害を前面に、本人は執筆中の復しゅう小説と現実を混同して犯行に及び、

「自分の本の中でシーンを追体験する」

 

ことを試み、そしてピーターズ被告自身が、キャラクターのジョンチャンであると信じるようになったとのこと。

ピーターズ被告が首輪爆弾をマデレーンさんに取り付けたとき、

 

「二重復讐だ!ジョンのためと私のためであると言ったといいます。

ピーターズ被告の精神異常を訴えたのですが、シドニー地方裁判所の裁判官は

「何故被告がこのような犯罪に至ったのか、犯行動機はいつまでも謎に包まれている。

事件当時、被告はうつ状態であった可能性はあるが、精神異常であったとは考えられない。

さらに、被害者のマデレーンさんに与えた死の恐怖は測り知ることはできない」

と述べ、住居侵入罪、監禁などの罪で起訴されたピーターズ被告には最高13年6カ月の禁錮刑が言い渡されました。

ヒーローとなった女性警官

 引用:https://www.dailytelegraph.com.au

10時間もかかった首輪爆弾の解体までに、マデレーンさんの精神的不安を和らげようと、3時間一緒に寄り添った女性警察官のカレン・ローデン(Karen Lowden)さん、当時34歳

いつ爆発するかわからない恐怖を18歳の女子高生にはあまりにも重すぎる苦しみを味あわせることはできない。
 
自然とそばにいることを決めたカレンさん。
ですが、カレンさんにも家族があります。夫とまだ幼い息子が。

 

一瞬家族のことを考えました。

 

ですが、カレンさんはマデレーンさんと共に

 

『必ず生き残る!』と心に決めたそうです。

一方、マデレーンさんはどれだけカレンさんの存在に勇気と安心感をもらったことでしょう。

「カレンの存在や会話、そして慎重なカウンセリングは、私がこの恐ろしい事件に耐えられるようにするのに役立ちました。私の家族と私はその日のカレンのサポートを永遠に感謝します」

 

とマデレーンさんは語っています。

そして、翌年カレンさんは勇気ある行為に対して授与される【Star of Courage】が授与されました。

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オーストラリア・18歳女子高校生が首爆弾つけられた事件、ヒーロー女性警官と元エリート犯人とは? まとめ

引用:https://www.smh.com.au

その後、マデレーンさんは心的外傷を受け、心的外傷後ストレス障害を患っていましたが、海外留学後に彼女の人生を再構築できたと言います。

現在はトップマーケティング会社Havas Sydneyのアカウントディレクターを務めているそうです。

犯人の身勝手な行動で相当な精神的負担をかけられたマデレーンさん。まだ事件から8年ほどしか経っていませんが、今はしっかりと人生を歩んでいらっしゃるようですね。

そして、警察官として母としての母性本能がマデレーンさんの人生の中で重要な存在となったカレンさんの行動にも称賛ですね。

本当にこのような事件は二度と起きて欲しくないと願います。

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