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アメリカ・オハイオ州 祖母殺害、6歳の襲われた孫が目撃した犯人は”おじ”と証言したエルキンズ事件の真犯人は?裁判で明らかになった事実とは?【世界法廷ミステリー】

エンターテイメント

1998年、アメリカ・オハイオ州に住む58歳の祖母ジュディス・ジョンソンさんが殺害、一緒にいた孫も襲われた事件。

 

そこで孫が犯人を目撃したのですが、「叔父に似ていた」と証言したのです。

 

叔父からみた姪っ子に犯人にされたクラレンス・エルキンズ(Clarence Arnold Elkins Sr. )さんが逮捕され、6歳の姪の証言のみで有罪判決を受けたのでした。

 

逮捕されたクラレンス・エルキンズさんの妻メリンダ・エルキンズは夫の無実を証明するために民間の捜査官を雇い、犯罪を再調査し始めたのでした。

 

いったい真実は何なのでしょうか?この事件を調べてみました!

 

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事件概要

ジュディス・ジョンソンさん 引用:YouTube

 

 

1998年6月7日の早朝、アメリカ・オハイオ州に住む58歳の祖母ジュディス・ジョンソンさんは、リビングルームのソファで眠っていました。

 

そこに侵入者が入り、ジュディス・ジョンソンさんは、強姦され、刺され、そして激しく殴打されたため、鼻、あご、鎖骨および頭蓋骨は骨折、そして絞殺されたのです。

 

その時、祖母のベッドに寝ていたブルック・サットン(Brooke Sutton 6歳)さんは騒音で目覚めました。

 

ブルック・サットン 引用:www.news.com.au

 

 

祖母を見に行こうと台所まで行ったところに、男がいたのです。

 

怖くなったブルックさんは、ベッドルームに戻り寝たふりをしました。

 

ですが、その侵入者は寝室に入り、ブルックさんの顔を殴り、強姦したのです。

 

ブルックさんは意識を失い、数時間後の午前7時ごろに意識を取り戻しました。

 

そして隣人に電話をかけ、 留守番電話にメッセージを残しました。

 

言いにくいんだけど、おばあちゃんが死んでいる。 私は一人です。 誰かが私のおばあちゃんを殺した。 今すぐどうか、できるだけ早く連絡をしてください。 さようなら

 

 

ブルックんは、それから隣人の家、トニア・ブラジエル(Tonia Brasiel)さんの家へ歩いて行き、助けを求めドアをノックしました。

 

トニア・ブラジエル 引用:www.news.com.au

 

トニア・ブラジエルさんは戸口にやってきて、ナイトガウンを着て血だらけに傷ついたブルックさんに驚いた様子でしたが、「自分の子供に朝食を作っている」と話し、家の中に入れずポーチで待つように言ったのです。

 

 

その後、トニアさんは、ブルックさんの家まで送り両親に引き渡しました。

 

すぐに警察がきて、ブルックさんを尋問したときに

「叔父のクラレンスのように見えた」

と話したのです。

 

殺された祖母ジュディス・ジョンソンさんの娘の夫、35歳義理の息子のクラレンス・エルキンズと言ったのです。

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叔父のクラレンス・エルキンズ 有罪判決

 

突如わけも分からず、捕まってしまい悩むクラレンス・エルキンズさん。

 

クラレンス・エルキンズさんを犯罪と結びつけた物理的証拠は何もありませんでした。

 

DNA検査では、祖母ジョンソンさんの体で見つかった毛はエルキンズさんのものではないことは確認されたのです。

 

それにもかかわらず、

1999年、クラレンス・エルキンズさんは強姦と殺人で有罪判決を受け、姪のブルックさんの証言に基づいて終身刑を宣告されたのです。

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クラレンスの妻、メリンダ・エルキンズが真犯人を見つけ出す

 メリンダ・エルキンズ 引用:YouTube

 

クラレンス・エルキンズさんにはアリバイもあり、DNA検査でも確認された通りエルキンズさんのDNAは検知されなかったのにも関わず、姪ブルックさんの証言のみで終身刑を宣告され、その理不尽さに、殺された祖母の娘でもあり、クラレンスさんの妻であるメリンダ・エルキンズさんは、真犯人を探し出すことを決心します。

 

メリンダさんの家族から借りたお金で、民間の私立探偵を雇い犯罪を再調査し始めました。

 

そして、メリンダでもあるブルックさん母親とは、この事件以来、家族崩壊しており決別していたのです。

 

夫の無罪を証明するためには再度ブルックさんとその家族の協力が必要不可欠でした。

 

事件から3年後、メリンダさんは夫のクラレンス・エルキンズが有罪であると信じていた (ブルックの母親) と和解をしたのでした。

 

そこで、ブルックさんは殺人者が茶色い目をしていたのに対し、クラレンスは青い目をしていたことを思い出したのです。

 

2002年、ブルックさん「叔父のエルキンズ」と言ったのは間違いだったという証言を基に、エルキンズさんの弁護士は新しい裁判を求めました。

 

ですが、検察は子供たちの記憶をゆがめることで知られている催眠術をかけさせたとしてエルキンズさんの弁護士を批判し、当時エルキンズさんの有罪判決を統括した裁判官は新しい裁判を却下したのです。

 

2004年、オハイオイノセンスプロジェクトの助けを借りて、故ジョンソンさんの膣から、爪の下から、そしてブルックさんの下着から回収された微量の生物学的物質についてDNA検査が行われました。

 

テストでは、3つの箇所すべて同じ男のDNAプロファイルが明らかになり、1人の男が犯罪を犯したことが確認されたのです。

 

それはクラレンス・エルキンズさんのものではありませんでした。

 

 

それでも検察官は、エルキンズは有罪であると主張し続けました。

 

2005年7月、裁判官は再び新しい裁判の申立てを却下しました。

 

理由は、最初の評決はDNA証拠ではなくブルックさんの証言に基づいていたので、この新しい証拠が陪審員に提示されたとしても、結果は変わらないと判断したためでした。

 

エルキンズさんサイドの捜査は次に、襲われたあとブルックさんが助けを求め、すぐに警察に電話をせずに、30分間も血に覆われた6歳の女の子をポーチに残した隣人に焦点を当てました。

 

調査の結果、隣人のトニア・ブラジエルには内縁の夫アール・マン(Earl Mann)という男が住んでおり、その男の素性は事件の2日前に刑務所から釈放されていましたが、その後10歳未満の少女3人を強姦したとして有罪判決を受けていた人物でした。

 

メリンダさんはアール・マンのDNAを集めることを決心。

 

アール・マン

 

 

しかし、その時点では刑務所に入っていたアール・マン

 

偶然にも、アール・マンは無罪で収監されていた夫クラレンス・エルキンズさんと同じ刑務所にいたのでした。

 

クラレンス・エルキンズさんは、アール・マンが吸ったたばこの吸い殻を集め、 そのタバコを弁護士に提供し、DNAを調査しました。

 

すると、アール・マンのタバコの吸殻から取ったDNAは、犯行現場で見つかったDNAと一致することが判明したのです。

 

 

 

しかし…

DNAの証拠によるアール・マンが殺人者であると特定されているにもかかわらず、検察はまだエルキンズさんの釈放に同意することを拒んだのです。

 

ですが、事件に関して直接権限を持たなかったオハイオ州検事総長ジムペトロ氏は、地元の検察官に起訴を却下するよう圧力をかける記者会見を開きました。

 

それによって最後にもう一度、アール・マンのDNA検査にて確実性を確認した後、エルキンズさんは2005年12月15日に釈放されました。

 

     引用:www.news.com.au

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冤罪事件

          引用:YouTube

 

犯行当時、ブルックさんが隣人に助けを求めたのにも関わらず、30分もポーチに放置させられた理由。

 

それは、早朝に帰宅したアール・マンを不審に思ったトニア・ブラジエル。

 

ブルックが変わり果てた姿でドアをノックした時に、アール・マンは怒り出し、

「中に入れるな!警察には電話するな!」

と怒鳴ったのです。

 

 

隣人のトニア・ブラジエルは、6歳のブルックさんの犯人像を聞いた最初の人でした。

 

その朝のアール・マンの不審な行動にもかかわらず、トニア・ブラジエルは、ブルックさんを家まで連れていきブルックさんの母親に、犯人は叔父のクラレンス・エルキンズと伝えたのです。

 

さらに、トニア・ブラジエルは裁判で、エルキンズさんは加害者であるとブルックさんが言っていたと証言していたのです。

 

 

数年後、ブルックさんは当時の証言について重大な疑念を抱いていました。

 

私は本当は叔父のクラレンスであるかどうか確信が持てなかった

だけど、その時の私は何もかも言うことが怖かった

 

           引用:YouTube

 

ブルックさんの中では確信ではなかったものの、隣人トニアが内縁の夫を擁護したと捉えられるような発言と、被害に遭った娘の姿を見た両親の胸が張り裂けそうな思いと、6歳のあいまいな記憶を確信してしまい犯人を特定してしまったことが、エルキンズさんの逮捕になってしまったのです。

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アメリカ・祖母殺害、6歳の襲われた孫が目撃した犯人は”おじ”と証言した事件の真犯人は?裁判で明らかになった事実とは?まとめ

2007年6月29日、アール・マンブルックさんの強姦、および祖母ジュディス・ジョンソンさんの強姦と殺害で起訴され、 2008年8月、仮釈放なしの終身刑を宣告されました。

 

2010年11月、オハイオ州バーバートン市はエルキンズの捜査と起訴に関与した4人の警察官に対する訴訟を525万ドルで解決することに合意。

 

オハイオ州は別途クラレンス・エルキンズさんに107万5千ドルの賠償金を支払いました。

 

その後、夫の無罪を証明するために尽力を尽くした妻のメリンダさんはクラレンスさんと離婚し、それぞれの道を歩んでいます。

 

 

この経験を活かし、メリンダさんはオハイオ州の法律で、有罪判決後のDNA検査の規定が含まれてた上院議員法案262を可決させることに尽力しました。 

また「死刑執行停止」の理事長も務めています。

 

クラレンスさんは現在、有罪判決を受けた被告人をDNA再鑑定によって救済する非営利機構イノセンス プロジェクト アクト(Innocence Protection Act)で働いています。

 

警察が目撃者の身元確認ためのベストプラクティスに従うことを要求する規定、尋問時のビデオの動機付けを提供すること、DNAを殺人および性的暴行事件では保存することを要求する規定が含まれた上院議員法案第77条を通過させるのに尽力しました。

 

またクラレンスさんの事件などを、米国のいたるところの大学や他の場所で一般的に不法な信念について講演会をしているそうです。

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