2001年4月6日 アメリカ・ネブラスカ州カーニーのショッピングモールの駐車場で、17歳の女子高生アン・スルティ(Anne Sluti)さんが、ある男に誘拐されました。
それも目撃者が何人かいたのですが、抵抗したアン・スルティさんを何度も殴り犯人の車に押し込めそのまま去ってしまったのです。
ですが、アン・スルティさんは誘拐されてから6日後に脱出したのです。
恐怖と戦いながら、いくつもの痕跡を残したアン・スルティさん。
17歳女子高生が脱出できたこの事件を、テレビでは放送されない詳細まで調べてみます!
目次
アン・スルティ 17歳女子高生誘拐監禁事件
2001年4月6日午後7時ごろ、17歳のアン・スルティ(Anne Sluti)はヒルトップモールの駐車場に停めてあった彼女の車に向かって歩いていました。
いきなり見知らぬ男が彼女をつかんで男の車に無理やり押し込んだのですが、アンは座席を横切って、助手席側から逃げたのですが、男はアンを捕まえて何度も繰り返し殴ったのです。
駐車場にいた多くの人々はアンが叫んでいるのを聞いています。
アンは助けを求め叫びましたが、男は何度もアンを殴り男の車に押し込み、そのまま走り出したのでした。
目撃者の内2人は携帯電話で911へ電話しているのですが、時すでに遅し。車が走り去ってしまったのです。
犯人はアメリカ4州で凶悪指名手配犯だった!
アンを誘拐した男とは、アンソニー・スティーブン・ライト(Anthony Steven Wright)は
別名トニー・ザッパ(Tony Zappa)として知られている人物です。
ザッパ(当時29歳)はネブラスカ州、アイオワ州、ウィスコンシン州、およびルイジアナ州での殺人、暴行、盗難、銃を振り回す等を含む容疑ですでに指名手配されていた凶悪な犯人だったのです。
車中、ザッパはアンの手と足を後ろでチェーンで縛り、静かにするように言いました。
ザッパはネブラスカを出て、サウスダコタを通過し、そして翌日、畑で車を止めます。
そこで、アンに目隠しをし、手をダクトテープで縛りました。
強く縛られていたため、肩が痛いとアンはテープを外すようにザッパにお願いし切ってもらうのですが、なかなか切れず火で燃やして切ろうと試みたところ、手に火傷をしてしまいます。
その夜遅くに、ザッパはアンの友達に旅行に行っていると話すよう言われ電話をします。
アンは友達の振りをして、母のエレイン(Elaine)に電話をしたのです。
ザッパは耳を電話に近づけ会話を聞いていました。
アンが旅行中であることについて言及しなかったので、ザッパは怒り、電話を切られてしまいました。
さらにザッパはアンに別の友達に電話するように言ったのです。
アンは友達のジェネッサ・カハ(Jenessa Caha)に電話をしました。
カハがアンの居場所を尋ねると、再び電話を切られるのです。
4月8日朝、アンの脚と手首をテープで固定し、彼女の両目にダクト・テープを貼りました。
それからモンタナ州リヴィングストンの近くの遠隔地に連れて行き、アンの洋服を切り裂きました。
アンはレイプしないようにザッパに懇願し、アンは処女であるということを伝えたのです。
ですがザッパはアナを強姦したのです。
そしてザッパは言うのです。
「4回強姦するつもりだ」と。
その朝、リヴィングストンのすぐ西にあるマークウェーゼンの小屋に押し入り、レミントンモデル721ライフルを盗み、それからふたりは近くの小屋の中に入りました。
ザッパがその小屋の2階に上がった時、アンは部屋の中に電話を見つけます。
ザッパが降りてこないうちにアンは恐る恐る911に助けを求めたのです。
引用:Taken in Broad Daylight
ですが、ザッパが電話しているところを見つけ激怒、すぐに小屋から薬などを品物を取り出し、アンを連れ車に飛び乗りました。
ザッパは「今度やったら殺す」と怒鳴り脅したのです。
リヴィングストンを離れた後、モンタナ州ベオグラードに行き、家に侵入し、その家を物色した後、もう一度アンを強姦したのでした。
今まで乗っていた車を捨て、青いトヨタの車を盗みモンタナ州のサーモン湖の赤い小屋に2日間滞在し、またもやここでもレイプされるのです。
アン・スルティが犯人を分析、痕跡を残す
この小屋に入ってからアンはザッパの行動を見ていると、家にあった電話機やアンの着ていた洋服を燃やしたりと、証拠を消そうとしているように思えたのです。
そこでアンはザッパに気づかれないよう証拠を残すことを思いつき行動を起こします。
それは、台所のゴミ箱に精液まみれの下着を隠し、2つのメモを残しました。
『Anne Sluti 4-10-01 HELP!I [love] my mom, dad and brother,”』
(アン・スルティ2001年4月10日 助けて! ママ、パパ、お兄ちゃん)
それを本棚の上に置き、
『Anne Sluti was here April 2001”』
(アン・スルティは2001年4月ここにいた)
台所の窓枠の後ろに、もう一つのメモを残しました。
サーモン湖を去った後、モンタナのさらに北西に車を走らせました。
2001年4月10日、モンタナ州ロリンズ近くのフラットヘッドレイクに到着し、ザッパはドアを蹴やぶりキャビンに侵入しました。
その夜、ザッパがトイレにいる間、アンはテレビをつけ、警察がアンの捜索をしており最初に乗っていた車とトヨタ車を探していたことを知ったのです。
翌日、ザッパはその情報を知り激怒します。
そしてザッパは、「もし俺が捕まったら…」とアンに言い、4度目のレイプをされるのです。
2001年4月11日、隣人が二人が潜伏していたキャビンにトヨタ車を見つけ、午後5時過ぎに警察に通報。
警察が到着して建物を包囲すると、ザッパは降伏を拒否します。
さらに、ザッパはアンに「これは誘拐ではないと警察や全員に伝えろ」と言ったのでした。
引用:Taken in Broad Daylight
その後、8時間立てこもりが続いたのです。
2001年4月12日午前3時15分交渉の末、ようやくザッパは降伏し逮捕されました。
その後
引用:journalstar.com/
アンは1週間ぶりに解放され家に戻ることができ、地元の病院で右目下の打撲をはじめ、数々の傷の治療を受けました。
警察はアンを「非常に賢く、非常に勇敢」と称賛しました。
なぜなら、ザッパに降伏を説得するためにアンは戦々恐々の中、勇気を振り絞って協力してくれたというのです。
警察は、ザッパが立てこもりの間に電話での交渉で、お互いの安全と要求を伝える中、ザッパは降伏の数分前まで警察と話をしたがらなかったのに、アンが話している間ザッパがどこか戸惑ったような様子でいたことは明らかでした。
警察はアンにトニーと話せるかと聞くと、アンは受話器をザッパへ向け、
「話しかけて、トニー」
と言って渡したのです。
その時のザッパの声は、弱弱しいささやき声でした。
「警察が自分を撃ってくることが怖い」とザッパは言い、2つの要求をしたのです。
「警察に自分を撃たせないこと」
「刑務所で自分の時間を奉仕したい」
ザッパは2002年に誘拐の有罪判決を受け、カンザスで終身刑を宣告され服役しています。
アンスルティ17歳女子高生脱出できた誘拐監禁事件の詳細あり!犯人は凶悪指名手配犯トニーザッパ! まとめ
誘拐監禁され暴力まで振るわれたアンが、若干17歳にして冷静に状況を見て気づいてもらえるようメモや証拠を残したり、いつ何をされるかわからない恐怖の中、犯人を降伏させる方向へ持っていかせた勇気と精神的強さはスゴイと言わざるを得ません。
この事件はその後、アン・スルティが誘拐されたという話に基づいて、
テレビ映画「Take Day in Broad Daylight」が制作されました。
現在、アン・スルティはエンジニアとして働いているそうです。
コメント
TV番組の放映の後、この事件に関する記事をいくつか読みましたが、こちらのサイトのまとめが一番詳しく簡潔で分かりやすく感じました。
TV番組で放映されたものが、センセーショナルに煽るだけで、少女の冷静な判断や対応について説得力が皆無だったのですが、こちらの記事で保管することができました。
こちらの記事を読んでいただきありがとうございます。
これからもこのサイトに来ていただけた方々に、わかりやすく読んでいただけるよう書いていこうと思っています。
コメントありがとうございました。