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米カルフォルニア・娘人質に母親がダイナマイトをつけられ銀行強盗させられる事件!母親は共犯者疑惑?その真実とは?

エンターテイメント

2000年11月、アメリカ・カリフォルニア州の銀行でマネージャーをしていたミシェル・レニーとその娘ブリーアが、自宅に突如マスクをした3人組が侵入し人質となったふたり。

 

銃を持った3人組は、もともとミシェルを狙った計算された犯行でした。

 

そして、ミシェルにダイナマイトを巻き付け、ミシェルが働いている銀行から

自ら強盗させられてしまうという事件。

 

しかし、ミシェルは本当に被害者なのか、それとも犯罪の首謀者なのかという疑惑が出てきたのです。

 

一体どんな事件だったのか真相を追ってみたいと思います!

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綿密に計画された犯行

 

ミシェル・レニーはシングルマザーの35歳。

 

アメリカ銀行の支店長をしていて、7歳の愛娘ブリーアとルームメイトのキンブラと一緒に海の見える小高い丘にある家に住んでいました。

 

事件のあった日、ミシェルは6時半ごろに家に着き、自家製ピザを作る準備をしていました。

 

ミシェルはひとり娘のブリーアを溺愛しており、一緒に過ごすことをとても大切にしていました。

 

その日もふたりで、一緒にソファに座ってゲームボーイで遊ぼうと話していました。

 

その時、裏口から破壊されたような大きな音が聞こえ、そこから黒いマスクをかぶった男3人が銃を持って家に侵入してきたのです。

 

男たちは、ミシェルと娘ブリーアを床に投げつけ、一人の男が後ろから銃をミシェルの頭に突き付けていました。

 

ミシェルブリーアが見えない体制にさせられ

「娘を傷つけないでください!娘を傷つけないでください‼」

と必死に乞いたのです。

 

 

娘のブリーアの声が聞こえました。

「あなたは私のママを殺すつもりですか?そして、あなたは私を殺すつもりですか?」

 

すると男は、

「ここにいる理由をおまえは知っているか?」

 

 

男たちは、何週間もミシェルを監視し全てを知っていたのです。

 

実はミシェル・レニーを故意的に狙った誘拐・強盗を計画したものだったのです。

 

 

「お前が銀行の管理者だということが、俺たちがここにいる理由だ」

「そして、お前がその銀行の金庫からお金をもらうか、もしくは死ぬかだ」

 

 

男たちは家の全てのライトを消し、ミシェルブリーアの手首と足首をテープでしばり、ソファに放り投げました。

 

 

午後11時、ミシェルのルームメイトのキンブラが帰宅。

一人の男が、キンブラを押し倒してテーピングし、ミシェルの隣に放り投げました。

 

 

この時、ミシェルはこの男たち3人の役割分担が見えてきたのです。

 

首謀者らしき男は他の男2人に指示を出していて、トランシーバー持っていました。

 

ミシェルはトランシーバーから聞こえる声が女性だったのに気づきました。

 

 

ミシェルはその女性の声が、その日の早い時間帯に、彼氏と一緒に銀行にいた顧客の声だと気づいたのです。

 

そして家のライトが一時的に点灯したとき、ミシェルはリーダーらしき男の顔をちらっと見たのです。

 

ミシェルはマスクの奥の目に見覚えがありました。

 

見覚えのある目の男は、トランシーバーから聞こえた女性の声の彼氏だったのです。

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娘を人質に母親がダイナマイトをつけられ銀行強盗に!

 

翌朝、男たちはダイナマイトの棒を人質たちにくくりつけました。

 

「おれがボタンを押すと、3人全員が木っ端みじんになる。もし自分でそれを取り除こうとすれば、おまえだけが爆発する」

 

 

そして男たちは、ルームメートをベッドの上にあげ、目、口、両手、そして両足をテープで巻きつけました。

 

ブリーアはクローゼットの中に押し込まれ、ミシェルは娘に別れを告げる最後のチャンスを与えられました。

 

ミシェルこれは決して最後ではないブリーアに伝えました。

 

 

極限状態の中、ミシェルは自分の車に乗りミシェルの働く銀行まで運転していきました。

 

後部座席にはミシェルに銃を突きつけている犯人が身を潜めていました。

 

人質となった愛娘とルームメイトを守るためには、犯人たちに協力し絶対この計画を台無しにはできない…

すべてをうまくやらなければいけない…

 

緊張の中、銀行に着くとミシェルはいつもの場所に駐車しました。

 

犯人の男は他に助けを求める電話をかけたり、警察に電話をかけないよう警告し、ミシェルはいつもの通りに銀行に入っていきました。

 

同僚のロレッタ・マイヤーズは、ミシェルを見ていつもと違うと感じました。

 

ミシェルは銀行に入ってきて、いつも元気で陽気なミシェルではなかったのです。

 

ミシェルは、平静を装うと普通に行動しようとしていましたが、どこかソワソワしていたのです。

 

 

午前8時50分、装甲トラック(現金輸送車)が銀行に到着しました。

 

ミシェルはここで自分のブリーフケースを掴み、金庫室へ入りました。

 

その様子を同僚のマイヤーズが見ていたのです。

 

いつもは、ペンと鍵以外のものを金庫室に持っていくのを一度も見たことがない

それは異様な光景だったといいます。

 

ミシェルはブリーフケースに36万ドルを入れ、早々と車に乗り男たちに渡したのです。

 

 

男たちは近くの路上で逃げるように降り、そのままミシェルは自宅へ突っ走っていきました。

 

ミシェルはダイナマイトを背中にくくりつけながらも、急いて娘とルームメイトの安否を案じ家へ入り娘のブリーアをクローゼットの中で見つけ、キンブラをベッドで見つけ二人とも無事だったのです。

 

娘のブリーアキンブラにはダイナマイトは剥がされていました。

 

そして、キンブラはすぐにミシェルのダイナマイトを外すように言い、そのダイナマイトを外に置き、3人は一番近い隣人の家へ助けを求めたのでした。

 

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犯人逮捕!母親ミシェルが共犯者疑惑が浮上

すぐに警察、FBI、爆弾処理部隊が到着し、ミシェルを恐怖に陥れたダイナマイトは偽物であると判断されました。

 

それは塗装された木製の棒と数本の色のついたワイヤーだったのです。

 

 

そしてミシェルは捜査官に、犯人は自分の顧客だと話しました。

 

この銀行強盗計画の数時間前に銀行にいた男だったと確信していると。

 

ただ捜査官は、マスクの穴を通して見えた目だけで、犯人の特定には疑問を持っていました。

 

 

実際、その男は名刺をミシェルに渡しており、自分の机の中にある。

 

その名刺の人物は、クリストファー・バトラーと判明。

 

すぐに逮捕されたのですが、実はその男は銀行強盗の前科者だったのです。

 

 

ただまだミシェルの確認に不信感をもっていた捜査官。

 

たった一度しかあっていない男なのに、クリストファー・バトラーという確信がなぜあるのか? 実は銀行以外で会ったことがあるのでは?と聞いたのです。

 

ですが、ミシェルは銀行でしか会っていないと言いました。

 

この答えには警察もあり得ないといった状況だったのです。

 

そもそも捜査官が怪しんだのも、ミシェルの過去の経歴によるものでした。

 

ミシェルは、銀行の管理職になる前はストリッパーだったのです。

 

 

ストリッパーの仕事は楽しく、銀行の窓口はお金をあまり稼げなかったため、銀行業務を始めてから9年間ストリッパーも続けていました。

 

ストリッパーをしていた時は、上司にも顧客にもバレていなかったというのです。

 

それだけではありません。

 

ミシェル経歴詐称をしていたのです。

 

金融学の学歴、大学の学位、さらには高校の卒業証書さえ持っていませんでした。

 

ミシェルは詐称だとわかっていながら、うその履歴は良い仕事と良い未来を得られる格好となる方法でした。

 

なぜならミシェルは15歳の時に虐待されていた家から逃げ出していたのです。

 

 

警察は、ミシェル・レニー被害者なのかどうか確信が持てなかったのです。

 

 

ミシェルと娘のブリーアと共に、いきなり人質となり銀行強盗をさせられ恐怖を味あわされたふたりに、さらに追い打ちをかけるように母ミシェルに共犯の疑惑が浮上したのです。

 

 

ふたりは精神的ダメージに瀕し、世間から逃れるようにホテルを転々としていました。

 

 

警察は共犯という疑惑をミシェルが関与したという証拠は見つけられなかったのです。

 

それから事件の10日後、ミシェルは弁護士から「犯人を捕まえた」と電話を受けました。

 

そこでミシェルが最初に聞いた質問は、

 

「その犯人は私の銀行にいた人でしたか?」

 

やはりミシェルの確信通り、銀行に客としていた男だったのです。

 

 

 

犯人のクリストファー・バトラーリサ・ラミレスは車に乗っていたところ交差点で捕まり逮捕されました。

 

彼らの家には、偽のダイナマイトを作るための材料が見つかったのです。

 

同じ日に、およそ80キロ離れたところで、警察は3人目の容疑者 クリストファー・ハギンズを逮捕。また金庫に隠された93000ドルを回収しました。

 

この犯人たちはギャングに関わっていることがわかったのです。

 

メディアはこの事件を頻繁に取り上げており、ミシェルは重要な目撃者であったため、報復を恐れていました。

 

もう一人の犯人、ロバート・オルティスはまだ捕まっていなかったので、ミシェルは身の危険を感じていました。

 

しかし、オルティス「アメリカの最重要指名手配」に取り上げられるとすぐに、ウィスコンシン州ミルウォーキーで逮捕されました。

 

4人全員逮捕されました。

 

事情聴取ではクリストファー・バトラーは何も語らず、ただ他の3人はすぐに白状したのです。

 

特にリサ・ラミレスは、トランシーバーの声だということも認め、自分が首謀者であることを自慢さえしました。

 

8か月ほど前に冗談めいて自分の考えを話したら、男たちが賛同してきたというのです。

 

さらに興味深いことをラミレスが言ったのは、もう一人の女性についての話でした。

 

 

「女性の名前はミシェルだと思う。彼らが私に言ったのは、ミシェルは彼らを助けていた」

とラミレスは捜査官にそう話したのです。

 

 

捜査官は真実を見つけるために、再びミシェルに事件当日を再現するように頼みました。

 

今回、ミシェル、キンブラ、そして小さなブリーアにさえ偽物のダイナマイトをまき、そして写真を撮りました。

 

いくら捜査とはいえ、トラウマにもなるようなことを再度させることはミシェル達にとってはとても精神的にきつく、感情的にもなります。

 

どれだけ辛い思いを彼らはすればいいのでしょう…

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真実は?

裁判では、クリストファー・バトラーは爆弾発言をするのです。

「強盗はすべてミシェルの考えたこと」

 

さらに、クリストファー・バトラーは自分とミシェルが浮気をしていたと主張して、さらに衝撃的な告発をしたのです。

 

ですが、それらの出来事についての証拠は全くありませんでした。

 

なぜ、このようなでまかせを言ったのか、それはまさしく、陪審員に対するミシェルの信頼性を損なうための防御策に出たわけです。

 

そして残念なことに、ミシェルはうそをついたことが(経歴詐称など) 大きな影響を与えると踏んだのです。

 

 

「私たちは証拠によって訴訟に勝つのではなく、感情によって訴訟に勝つ」

とバトラーの弁護側は言ったのです。

 

 

当日、ミシェルがダイナマイトが本物であると信じていたならば、なぜミシェルは最愛の娘のもとへ走り寄ったのでしょうか?

 

そしてミシェルが本当にテープで縛られていたら、その跡はどこにありましたか?

 

ミシェルにはテープマークが見当たらなかったのです。

 

さらに、ミシェルのお金の問題について指摘されました。

 

ミシェルを財政難だったとし、未払いのローン、不渡りの小切手、そして2回破産を持つ銀行の管理職の姿。

 

これは、ミシェルがお金を必要としていたことを意味します。

 

さらには、再度現場検証をしたとき、ミシェルは非常に動揺し、非常に感情的だったと…



判決は…

 

クリストファー・バトラーは、ブリーアキンブラを誘拐した罪で有罪判決を下されたのですが、ミシェルを誘拐したとして有罪判決は下されなかったのです。

 

陪審員たちは後で、クリストファー・バトラーミシェルと事件を起こしていると信じている者もいたというが、実際、彼らがお互いを知っているという証拠さえなかったのです。

 

そして、陪審員がリサ・ラミレスに下した評決は、なんと無罪であると認定したのです。

 

クリストファー・ハギンズロバート・オルティスは、ミシェル・レニーの誘拐を含むすべての容疑で有罪となりました。

 

2人の男たちは、クリストファー・バトラーと共に、終身刑を言い渡されました。

 

ですが、まだ銀行から強盗された36万ドルがどこにあるのか不明なのです。

 

結局、男たちから回収できたのは約10万ドルのみ。

 

残りは「永遠に消えた」というのです。

 

警察はその行方不明のお金に何が起こったのか、誰がもっているのかわかりません。

 

元銀行の同僚のロレッタ・マイヤーズは、この裁判で不当な疑惑が、まだミシェルにかかっていると感じていました。

 

ですがロレッタはこう答えます。

 

「ミシェルにお金があるのか​​どうか私に尋ねるつもりなら…それは、いいえです」

「ミシェルは決して、ブリーアを危険にさらすことは絶対ないのだから」

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まとめ

ミシェルは自分の経験を話すことを新しいキャリアにしました。

 

ミシェルは、こういうことが起こらなければ、自分がこのように情熱的であるというのを気づかなかったと語っています。

 

ミシェルは最初にその犯罪についての本を書きました。

 

そしてミシェルの本がテレビ映画で放映されました。

これには、ミシェル本人も銀行出納係として出演しています。

 

ミシェルは今でも人生の最悪の日から逃げるのではなく、やる気を起こさせ、テレビやラジオの出演、そしてWebサイトなどで、彼女の起こったことを話すことによってすべての人生を受け入れ続けているのです。

 

引用:www.cbsnews.com

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