1999年オーストラリアのメルボルンで起きた15歳美少女レイチェルの失踪事件。
ダンサーでモデルもしている美少女。
かっこいい彼氏ともうまくいっていた誰もがうらやむレイチェルが、おいしいアルバイトがあると話していたその矢先に行方不明に。
そのアルバイトとは?
鍵を握るのは家族が雇っていた信頼しているベビーシッターが全てを見ていたのか?
はたまた犯人は?
目次
レイチェル15歳モデルの失踪事件
1999年3月1日夜、レイチェルは習い事のダンススクールを出てから約1時間後に女性と一緒に路面電車から降りるのが目撃されたのが最後となりました。
その夜、レイチェルが家に戻らなかったため、心配した両親はすぐに彼女の行方不明を通報したのでした。
レイチェルは以前、友人やボーイフレンドに「高給なバイトがある」と秘密の仕事に就くと話していたそうです。
しかしそれ以上、この秘密の仕事がどんな仕事なのか何であるかについては誰も知りませんでした。
それがレイチェルの失踪に関係していたのでしょうか…
レイチェル15歳の人物像
スタイルがよくモデル体型でリッチモンドのダンスファクトリーの有望なレッスン生だったレイチェル・バーバー。
ミュージカルに出演するという夢と野心があり、その中で一番のお気に入りは『キャッツ』と『シカゴ』でした。
レイチェルは人前に出るステージでは自信に溢れていました。
しかし、実は内気な性格で初対面の人の前では人見知りだったともいいます。
学校ではかっこいいボーイフレンドがいて、容姿端麗のレイチェルは学校で憧れの的でした。
レイチェル失踪事件の犯人はベビーシッター?!
1993年、レイチェルの家族はメルボルンからモント・アルバートに引っ越しました。
その屋敷では、子どもたちのベビーシッターとしてキャロライン・リード・ロバートソン(当時19歳)という女性を雇いました。
キャロラインはすぐに家族からの信頼を得て、家族の一員となったのです。
ですが、警察はキャロラインが失踪直前にレイチェルと一緒にいた女性であることを突き止め、3月14日キャロラインを逮捕しました。
ベビーシッターのキャロラインとは?
キャロラインはふっくらしていた自分の体型に常に嫌悪感を持っていました。
そして、自分自身をどのように認識しているかを描いた絵を描き、「醜い」「太っている」「社会的失敗者」と表現し憎しみの言葉を書いていたのです。
自分の人生と外見がどれほど嫌いだったかを書き、ある手紙では「私は天使の世界に放り込まれ、悩み苦しみ失われた魂のような気分だ」と書いていました。
これらの生々しいメモに加えて、キャロラインは自分自身を、演技の夢を達成するには失敗してしまうのではないかと不安をもっていました。
キャロラインは離婚して離れ離れとなった父親へ自分がどれだけ醜態なのかを手紙で送っていたのです。
キャロラインの殺害動機
キャロラインは羨望の的のレイチェルに対して執着心を抱き、遠くからレイチェルをストーキングしていました。
レイチェルに近づき友人になり、キャロラインはレイチェルの両親の信頼も勝ち取ることに成功し、両親は彼女をレイチェルと彼女の弟たちのベビーシッターとして雇うまでになりました。
しかし本当の目的は、嫌悪感だらけのキャロラインが美しいレイチェルになりきるために殺害を計画していたのです。
レイチェルを殺害するためにキャロラインは、「機密性の高い心理学研究の実験に参加すると短時間で500ドルの報酬が得られる。しかし絶対に誰にも秘密にしておかなくてはならない。」
といって、誰にも口外しないようにさせていました。
信頼していたキャロラインを信じてアパートに招き入れられたレイチェル。
ピザに睡眠薬を混入させ食べて眠ってしまったレイチェルを電話コードで首を絞め殺害したのです。
キャロラインがレイチェルになりきる計画
キャロラインがレイチェルを殺害する計画を綿密に立てていた詳細が徐々にわかってきたのは、「薬を飲ませ、遺体を軍用バッグに入れ、その後、外見を傷つけ、遺体をどこか遠くに捨てる」というものでした。
その後レイチェルの遺体は、2日間アパートに置きその後、遺体を父親の農場に運び、何年も前に埋めた猫のそばに埋葬したのでした。
レイチェルを埋葬した後、キャロラインは新しい人生の計画を立て始めます。
キャロラインは多額のローンを申請し、「レイチェル・エリザベス・バーバー」という名前の出生証明書の申請書を持ってレイチェルになり切ろうとしていたのです。
レイチェル失踪事件の判決
2000年10月、キャロラインはレイチェル殺害の罪を認め懲役20年の実刑判決が下りました。
出廷中、キャロラインは自分自身を不幸で友達のいない「何者でもない」と表現し、他の誰か、より良い誰かになりたかったと述べました。
キャロラインがレイチェルに夢中になったのは、レイチェルが「純粋」であり、なりたかったすべてを体現しているかのように感じたからと。
法廷審問で、法医学精神科医のジャスティン・バリー=ウォルシュ氏は、キャロラインさんはレイチェルを殺害した際に「ひどく動揺していた」が、法的には心神喪失ではなかったと述べています。
レイチェル15歳モデル失踪事件の犯人はベビーシッター?!オーストラリア まとめ
2015年1月にキャロラインは刑務所から釈放されました。
キャロラインは自分の犯罪に対する反省を表明したことは1度もないと話しています。
キャロラインはこの15年間の服役中に、スリムですっきりした顔つきになり、まるで別人としか思えないほどの変わりようになっていたのです。
恐ろしいのは、レイチェルの目つきに似ていたと、レイチェルの母親が見間違えるほどだったということです。
キャロラインは、服役中もずっとレイチェルとしてのアイデンティティを持ち続け変貌していった精神は怖すぎます。
この実話は映画にもなっています。
かなりキャロライン役の女優さんがインパクトあって興味深い映画です。
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